皆様、こんにちは。
今回のコラムは、企業法務における弁護士の役割に関する情報をお届けします。
こんにちは、弁護士の本間です。
今回のコラムでは、企業法務における弁護士の役割について解説します。
1 企業法務とは
企業法務とは、企業活動に関する法律事務のことです。企業の4大経営資源は「人」「物」「金」「情報」であると言われており、この4大経営資源に関わって企業活動が行われることに伴い法律問題も生じることになります。企業活動に伴う法律問題は日々拡大しており、企業法務が担う役割は、大きく①予防法務(法的トラブルを未然に防ぐ役割)、②臨床法務(実際に起きた法的トラブルへの対応)、③戦略法務(企業の事業戦略を法的にサポートする役割)の3つに分類することができます。
2 企業法務における弁護士の役割
(1)予防法務
臨床法務のように実際に起きた法的トラブルへの事後対応を行うのではなく、起こり得る法的トラブルを事前に予測して未然に防ぐための対策を講じることは、健全な企業活動を続けるために必要不可欠です。予防法務の内容としては、労使紛争を回避するための就業規則や雇用契約書の整備、社員による不祥事や不正を防止するためのコンプライアンス研修の実施、取引先とのトラブルを回避するための契約書チェック等があります。
弁護士は、就業規則や雇用契約書の作成・リーガルチェック、取引先との間で取り交わす売買契約書や請負契約書等の作成・リーガルチェック、社内で実施するコンプライアンス研修の講師を担当する等して企業をサポートします。他にも、株主総会や取締役会に不備がないよう弁護士がその運営をサポートすることもあります。
(2)臨床法務
臨床法務は企業が取引先や従業員から訴訟を提起される等の実際に起きたトラブルへの事後対応(紛争解決)を行うことです。臨床法務の内容としては、従業員とのトラブル(残業代請求、ハラスメントに関するトラブル、問題社員対応、解雇紛争等。)、取引先とのトラブル(貸金や請負代金を支払わない相手方に対する債権回収、契約書の解釈を巡るトラブル等。)、顧客とのトラブル(不当クレーム等。)への対応等があります。
世間一般では弁護士と聞くと臨床法務をイメージする方が多いように思います。弁護士は、訴訟となった場合の対応(裁判所に提出する書面の作成、証拠収集等。)だけではなく、訴訟となる前の裁判外交渉にも対応することで企業をサポートします。
(3)戦略法務
戦略法務は言わば攻めの法務であり、企業のビジネスの発展に貢献する法務戦略を立案し実行することです。戦略法務の内容としては、企業が新規事業を立ち上げる際の法令適合性や法的リスクのリサーチ、新商品を開発する際の法令適合性のリサーチ、M&A実行前のデューデリジェンス(対象企業の法務、財務、税務等の詳細な調査・分析。)等があります。
弁護士は、企業のビジネスモデルや新規事業のスキームを理解したうえで法令適合性をリサーチしてアドバイスを行い、M&Aの場面では法務デューデリジェンスを実施する等して企業をサポートします。
3 まとめ
以上のとおり、企業法務として対応すべき範囲は多様化していますが、弁護士がサポートできる範囲は広く、仮に法的トラブルが発生した場合でも、早期に弁護士に相談すれば初動対応を誤ることなく適切な解決を図ることができる可能性が高まります。当事務所は企業法務に関する経験が豊富であり、企業様が気軽に相談することができ迅速なサポートを受けるための顧問サービスを充実させておりますので、日々の企業活動の中でお困りのことがありましたら当事務所にご相談いただけますと幸いです。
